戦前も今も…

会社の人に薦められてこの本を読みました。

空飛ぶタイヤ
池井戸 潤 / / 実業之日本社
ISBN : 4408534986
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トラックのリコール隠しを素材にした小説です。
想定される結末に、どうストーリーをもっていくのかなと半分さめた感じで読みすすめましたが、素直に面白かったと言っておきます。

それで、こういう企業小説みたいなのをもう一冊読みたいなと思って本屋に行ったのですが、普段アンテナを張っていないジャンルって、やっぱりよくわからないですね。
結局何を選んだらいいか分からず、仕方がなく家にあった城山三郎『落日燃ゆ』(新潮文庫)を手に取りました。企業小説ではないですが、近いところのものかと思いまして…。
この本、大学時代に入手したもののなんとなく読み出せずにいて、20年ものあいだ積ん読になっていたというシロモノです。

落日燃ゆ (新潮文庫)
城山 三郎 / / 新潮社
ISBN : 4101133182
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これが予想外に面白かったです。何で20年前に読んでおかなかったんだろうと後悔です。そうすれば昭和史や政治について、もう少しまともに考えながらニュースを見たり、他の読書につなげたりできたのに…。
ただ、この作品、どこまで史実が脚色されているのか気になりました。広田弘毅や東京裁判についてもっと勉強したいと思います。
城山三郎という作家ももう少し掘り下げていこうかと。

で、ちょうど偶然にもNHKの「その時歴史が動いた」で広田弘毅の回があり興味深く見ることができました。東京裁判で判決を言い渡されるときの動画があったりして、活字では表現できない部分が補われた感じです。


『空飛ぶタイヤ』も『落日燃ゆ』も、大きな組織の中で内部の妨害者の干渉により自分の正義を貫けない人間のありさまが描かれているという点では共通しますね。
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by secretsheep | 2007-09-16 08:46 | 読書


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