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ウェブ2.0時代のブランドは…

ウェブ2.0という言葉を一般に普及させた前著「ウェブ進化論」に続くこの本を、半ばマストと思い込まされ読みました。



ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫 / / 筑摩書房
ISBN : 4480063870
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やはり熱い著者の筆致に、こちらもだんだん体温があがってくる感じです。
しがないサラリーマンの自分にも何かできるような気になります。
「行く」ではなく「ゆく」というのが、やわらかくていいですね。

誰でも公平に同じサービスを利用できるからこそ、表現されたものに定量化できない価値が必要なんだろうなと思います。

ずっと積ん読だったこの本も、やっとトイレ読書で読み終えました。

ブランド―価値の創造 (岩波新書)
石井 淳蔵 / / 岩波書店
ISBN : 4004306345
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1999年に出版された本ですので、さすがに出ている具体例に古さを感じるのは否めませんでした。
この本で一番の収穫は「ディドロ効果」という言葉を知ったこと。
ひとついいものを手に入れると、それに合わせて連鎖的に次々と身の回りのものを買い換えたくなる消費行動のこと、ということでしょうか。

大学生の時にフランス啓蒙思想に興味があって、ディドロのこともある程度知っているつもりだったのですが、この言葉ははじめて聞きました。
別のディドロのことなのかしらと思って調べたのですが、やはりあのディドロのことで、「私の古いガウンを手放したことについての後悔」というエッセーのエピソードが元ネタのようです。

どうも最近になって知られるようになった言葉のようで、著者は1990年の『文化と消費と情報シンボルと』(グラン・マクラッケン)という本を出典と記しています。
が、もうひとつ気になるのがディドロが「伯爵」だったのかということ。「ディドロ伯爵」と著者は書いているのですが、なんかしっくりきません。在野の人というイメージのディドロで、出自はよくないはずですが、百科全書の功績で「伯爵」になったのかしら…。

WEBの世界で、自分もブランドをもつことができるよう活動したいと考えているのですが、日々のサラリーマン生活に引くずられっぱなしで、…ダメですねえ。
by secretsheep | 2008-03-16 05:39 | 読書


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